「D.League」やオリンピックの追加種目として話題を集めた「ブレイクダンス」など、現在日本に限らず世界的な注目を集めている「ストリートダンス」。
今回はそんなストリートダンスについて、初心者の方向けに「ストリートダンスとは何か?」「どんな種類があるのか?」「ストリートダンスの歴史は?」などの疑問に現役のストリートダンサーである筆者がお答えしていきたいと思います。
ストリートダンスとは?
ストリートダンスはその名の通り、「ストリート(路上)で踊るダンスまたはそこから派生した様々なダンス」のことで、以前に若者たちが路上で踊っていたダンスを総称して「ストリートダンス」と呼ばれてたことに始まり、今では時代と共に多くのジャンルやスタイルが誕生しています。
厳密にストリートという言葉を定義するのはとても難しく、「これがストリートダンスだ!」というような分類もはっきりと定義付けられているわけではないので、ストリートという言葉を使う際には人によって意見が分かれることがあります。
ストリートダンスは、アメリカの黒人音楽などの黒人文化(ブラックカルチャー)やヒップホップなどのストリート文化と共に発展し、現在では世界中に様々なスタイルのストリートダンサーがいます。
また、ストリートダンスを踊る人のことを「ストリートダンサー」と呼びます。
ストリートダンスの歴史
ストリートダンスの発祥は1960~70年代頃のアメリカで、その歴史はまだまだ浅くまだ生まれて間もない新しい文化であると言えます。
ソウルミュージックやヒップホップなどの黒人文化(ブラックカルチャー)から生まれた音楽や文化と共にストリートダンスは少しづつ形作られてきました。
アメリカの中でも東海岸や西海岸など地域ごとに異なる文化を持ち、現在では世界中で様々なスタイルが生まれるなど、歴史が浅いにも関わらずストリートダンス文化は大きな広がりを見せています。
ストリートダンスの歴史についてはこちらで詳しく解説しています
ストリートダンスの種類
ストリートダンスはストリートで踊られる様々なダンスの総称とご紹介しましたが、実際にストリートダンスには多くのスタイルが存在します。
スタイルとして明確に確立されているものもある一方で、まだ新しくはっきりとした線引きや定義付けがされていないものなど様々です。
一般的には、「オールド・スクール」と「ニュー・スクール」に分けられており、ストリートダンス文化の黎明期や70~80年代頃に生まれた古き良きダンススタイルを「オールド・スクール」、それ以降の新しいダンススタイルを「ニュー・スクール」と呼びます。
「ミドル・スクール」という分類もありますが、日本独自の呼び方ですので海外ではあまり通じません。
「オールド・スクール」には、SOUL・LOCK・POP・WAACK(PUNKING)・BREAKなどのスタイルがあり、「ニュー・スクール」には、HIPHOP・HOUSEなどのスタイルがあります。
ストリートダンスの種類についてはこちらで詳しく解説しています
ストリートダンスの始め方
ここまでストリートダンスとはどのようなものかについて説明してきましたが、ここからはストリートダンスの始め方を初心者の方やまだダンスをしたことのない方向けにご紹介していきたいと思います。
ストリートダンスは音楽と自分の体と踊る場所さえあればいつでもどこでも始めることができますが、実際に始めるとなると何からすれば良いのか分からないと思いますので、以下にストリートダンスを始めるときの方法についていくつか並べておきます。
- ダンススクールに通う
- ダンス動画を見て練習する
- ダンスをしている知り合いに教えてもらう
- ダンス部・ダンスサークルに入る
- ダンスの社会人サークルに入る
おすすめの方法①|ダンススクールに通う
都内を始め全国各地には、「ダンススクール」というプロ・アマチュアの現役ダンサーがダンスを教えてくれるスクールがあります。
初心者の方であればそういったスクールに登録して、ダンスレッスンに週1などで定期的に通うことで本格的にダンスを始めることができます。
ダンススクールでは、「難易度」「スタイル」「講師」などで分けられたレッスンが毎週定期的に開催されており、スクールに会員登録することでその中のレッスンを月に4回などのように自由に選んでダンスレッスンを受けることができます。
キッズから社会人、ご高齢の方まで年齢や経験年数問わず多くの方がレッスンに通っており、ダンサーならではのアットホームな雰囲気で教えてくれるので、初めての方でも安心してダンスを始めることができます。
おすすめの方法②|ダンス動画を見て練習する
ダンサーの中には、YouTubeなどの動画サイトにダンスのレッスン動画や練習方法の動画を載せてくれている方が多くいます。
ダンス動画であればいつでもどこでも無料で始めることができるので、まずは軽くやってみたいという方にはこの方法がおすすめです。
最初は自宅などで良いと思いますが、自宅で踊るスペースがないという方や自宅以外で踊りたいという方は実際の練習場所を以下の記事でご紹介しているので、ぜひご覧ください。
ストリートダンスの練習場所一覧
おすすめの方法③|部活・サークルに入る
もし読者のあなたが学生であれば、「ダンス部」や「ダンスサークル」などに入るのがおすすめです。
そういったコミュニティに属することでダンス仲間も多くできますし、先輩などの経験者の方に直接ダンスを教えてもらうこともできます。
社会人の方でもダンス仲間を募集している「社会人サークル」などがありますので気になる方は探してみると良いかもしれません。
ストリートダンスに必要なアイテム
ストリートダンスをする際に必要なものは音楽と自分の体と踊る場所だと前述しましたが、世の中のダンサー達は皆、ダンスライフを充実させることのできる様々なアイテムを利用しています。
スピーカー
まずダンスに欠かせない「音楽」を流すためのアイテムとして「スピーカー」を購入することをお勧めします。
スマホで十分だと思う方もいるかもしれませんが、スマホの音量や音質ではダンスをするのにあまり充分とは言えず、また気持ち良い音楽で踊りたいと思うのがダンサーというものです。
良い音楽で気持ち良く踊る方が上達が早いというのも間違いではないと言えます。
スピーカーには様々な種類がありますが、ダンスで利用する際には「ポータブルスピーカー」や「Bluetoothスピーカー」をおすすめします。
詳しくは以下の記事で解説しているので気になる方は是非ご覧ください。
ダンス用スピーカーのおすすめ
ファッションアイテム
ストリートダンスのファッションは近年ではかなり自由になってきたのであえて多くのファッションアイテムを揃える必要はないと思いますが、カッコ良い格好でダンスがしたいという方やショーケースや舞台でダンス披露する方はダンサーらしいファッションアイテムを揃えると良いでしょう。
ダンスで使われるファッションアイテムはストリートブランド・ヒップホップブランド系が多く帽子やスニーカーなどにも拘る方が多いです。
ストリートダンスで使われるファッションブランドの例
- Supreme(シュプリーム )
- STUSSY(ステューシー)
- Dickies(ディッキーズ)
- Carhartt(カーハート)
- Lafayette(ラファイエット)
- THRASHER(スラッシャー)
- New Era(ニューエラ)
- XLARGE(エクストララージ)
- adidas(アディダス)
- NIKE(ナイキ)
カメラ
現在、ストリートダンスに限らず多くのダンサーが自身のダンスの動画やレッスンやイベントでのプロダンサーの動画を記録してダンス上達の参考にしています。
ダンス動画をより鮮明にダイナミックに撮影するためにGoProなどのアクションカメラを購入するダンサーも多く、Youtubeなどに上がっているダンス動画の中にもこういったカメラで撮影されたものが多くあります。
スマートフォンの画質で満足できないという方やしっかりとダンス動画を撮影したいという方はアクションカメラを購入してみると良いでしょう。
ダンスで使えるカメラには、人気のGoProを始め様々なカメラがあるためどのカメラを選べば良いか分からないという方も多いと思います。
以下の記事ではダンス用のカメラの選び方からお勧めのカメラまでご紹介しているので、気になる方は是非ご覧ください。
ダンス用アクションカメラのおすすめ
【まとめ】ストリートダンスは誰でもすぐに始められる!
いかがでしたでしょうか。今回は、ストリートダンスとはどのようなものかについてまとめてご紹介しました。
ストリートダンスは現在世界中で急速に普及しており、ダンサー人口もかなり増えてきています。
オリンピックやD.Leagueなど話題性も抜群で、これからもさらにダンサーが増えていくと予想されていますので、この記事を読んでいるあなたも是非一度ストリートダンスを始めて、新しいダンスライフを過ごしてみてはいかがでしょうか?