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ポップダンス(POPPING)とは?歴史と特徴、おすすめの動画や音楽

皆さんはポップダンスというダンスジャンルをご存知ですか?

ポップダンスとは、とても真似できないような不思議な動き方で観客を魅了する特徴的なダンスです。

実はロボットダンスやパントマイムなども広い意味ではポップダンスに含まれます。

ポップダンスは知らなくても、テレビや大道芸でロボットダンスやパントマイムを見たことがある人は多いのではないでしょうか?

今回はそんなポップダンスについて、特徴や歴史、スタイル、有名なダンサーを紹介していきます。

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ポップダンス(POP DANCE)とは?

ポップダンスは、体の一部分だけをまるでロボットのように動かしたり、体の一部を大きく振動させたりといった、不思議な動きが特徴なストリートダンスのジャンルの1つです。

ロックダンスやブレイキンと同様に、オールドスクールに分類されるジャンルであり、長い歴史を持っています。

文字だけだとイメージが湧かないと思いますので、一度動画を見てもらうとわかりやすいです。

一見すると「何故そんな風に動けるのかわからない」と思ってしまうような、普通には考えられないような不思議な動き方をするダンスです。

「POP DANCE」という通常の呼び方の他に、単に「POP」と呼んだり、「POPPIN’」と呼ばれることもあります。

表現の幅が非常に大きく、一口に「ポップダンス」と言っても、その中に多くのスタイルが存在しています。

ポップダンスの歴史

ポップダンスの歴史は、1960年代前期にまで遡ります。

当時、「Boogaloo(ブガルー)」と呼ばれるダンスがアメリカで流行していました。

しかしジャンルとして体系化されるまでには至らず、グループや地域によって様々なスタイルのブガルーが生まれ、広まっている状態でした。

その数あるブガルーのスタイルの中に、後にポップダンスと呼ばれるようになる動きの原型もいくつか登場していたのです。

そんな中、1974年頃に、後に伝説となるダンスチーム、「エレクトリックブガルーズ」が結成されます。(正式には当時の名前は「エレクトリックブガルーロッカーズ」でした。)

エレクトリックブガルーズはコンテストで優勝していき、着々と知名度を広げていきました。

そして、その結果エレクトリックブガルーズは、当時抜群の影響力を持っていたストリートダンスの番組、「ソウルトレイン」に出演することになります。

このテレビ出演をきっかけに、彼らのダンスは全米で注目されることになったのです。

エレクトリックブガルーズが作り出した数々のオリジナルのブガルーが、後のポップダンスとして、アメリカ中に広がっていきました。

元々はブガルーの中の1スタイルに過ぎなかったポップダンスが、エレクトリックブガルーズの活躍によって、1つのジャンルとして認識されるまでになったのです。

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ポップダンスのスタイル

ポップダンスはその動きの特徴から、極端に言えばただ単に動いているだけでもダンスとして成立してしまう程、表現の幅が広いダンスです。

その為、一口に「ポップダンス」と言っても、何を重視するかによって多くのスタイルに分かれています。

その中から、代表的な物をピックアップして紹介します。

ブガルー

「あれ?元々ブガルーっていうダンスじゃなかった?」

そうなんです。元々ポップダンスはブガルーというダンスの一スタイルに過ぎなかったのですが、ポップダンス、という名称があまりに有名になってしまった為、逆転してしまったのです。

今では、ブガルーがポップダンスのスタイルの1つ、という認識が一般的です。

さて、そんなブガルーは、リズムに乗ることを重視した王道のスタイル、と説明することができます。

ポップダンスらしい不可思議な動きをベースとしながらも、あくまで「音に乗る」ことに忠実なスタイルであり、最も「ダンスらしい」スタイルであるとも言うことができるでしょう。

エレクトリックブガルーズも、分類するならばこのブガルーというスタイルが中心でした。

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アニメーション

アニメーションは、例えるなら、昔の人形アニメーションの動きを模倣したようなスタイルです。

あえて比較するならば、ブガルーのように「音に乗る」ことよりも、ポップダンスの技術が可能にする「不可思議な動き」を重視したスタイルです。

ブガルーのようにリズムに合わせてステップを踏むような動きは少なく、全身を大きく使って表現するショーのような要素が強いスタイルになります。

ロボットダンス

このスタイルは見たことがある人が多いのではないでしょうか?

その名の通り、ロボットの動きを模倣したスタイルです。

関節の可動域が狭まったかのような動きや、動きが止まる時に体が少し揺れる動きなど、一昔前のロボットの動きにそっくりですよね。

最近のロボットはずいぶん自然に動くので、もはやロボットよりロボットらしい動き方なのかもしれません。

ストラッティング

ストラッティングは、集団との調和に重きを置いたスタイルです。

ソロで踊る場合もありますが、複数人で躍ることによって、まるでパズルのピースがはまるような美しさを発揮します。

計算されたダンスがぴったりと揃うことによって、ポップダンスの持つ美しさを際立てようとするジャンルです。

ポップダンスの技術

ここでは、ポップダンスの人間離れした動きを可能にしている基礎的な技術について紹介します。

技術の正体を知ったからと言って、もちろん簡単に真似できるようなものではありませんが、繰り返し練習すれば確実に身につけることができるので、興味を持った方は是非挑戦してみてください。

アイソレーション

これに関しては、ポップダンスに限らずあらゆるジャンルのダンスで習得必須となるテクニックです。

ダンサーの間ではよく、「アイソレ」と呼ばれ親しまれています。

アイソレーションは体の一部分(首、胸、腰などなど)だけを動かす技術です。

簡単に聞こえるかもしれませんが、例えば肩を全く動かさずに首だけを動かすのは至難の業です。

一度鏡の前で試してみるとよくわかるかもしれません。

技を綺麗に見せる為にはあらゆるダンスで必要となる技術ですが、ポップダンスは最もこの技術が求められるジャンルです。

一見すごく難しいことをやっているように見えるこの「ウェーブ」という動きも、分解するとアイソレーションを連続でやっているだけだったりします。

人間の体は一部分だけ動かしたつもりでも、他の部位も一緒に動いてしまうのが「自然な動き」なので、それを極限まで排除することでポップダンスの「人間らしくない動き」が可能になるのです。

ヒット

ヒットとは「筋肉を弾く」動きになります。

「どういうこと?」って思いますよね。

僕も初めて先輩にヒットについて聞いたとき、何を言っているのか全然理解できなかった記憶があります。

要するに、筋肉に一瞬だけ力を入れ、すぐに抜くことで、筋肉を震わせる、と言う技術になっています。

ポップダンスの中では、音に合わせてかなりの頻度でヒットを打っています。(音に合わせて体が振動しているのがヒットです。)

ダンスの中で、音に合わせて細かく体が振動しているのがわかるでしょうか。

これが、ポップダンスの基礎となるもう1つの技術である「ヒット」です。

有名なポップダンサー達

日本のダンサー

GUCCHON

日本ポップ界の第一人者と呼ぶに相応しい人物です。

日本ダンス界で最大級の大会であるDANCE@LIVEにおいて3度の優勝回数を誇り、更には世界大会のUK B-boy CHAMPIONSHIPSにおいても2008年にPoppin部門で優勝しています。

更に世界大会のJUST DEBOUTEでも2008年と2011年に優勝するなど、世界でも有数のポップダンサーです。

KITE

KITEもまた日本を代表するポップダンサーの1人で、2009年にJUSTE DEBOUTEに出場し、優勝。更に2011年にUK B-boy CHAMPIONSHIPSのPoppin部門で優勝するなど、GUCCHONと同様に世界でも有数のダンサーです。

海外のダンサー

Nelson

フランス発のポップダンサーです。

UK B-boy CHAMPIONSHIPSのPoppin部門で2010年に優勝、2011年はKITEに敗れて惜しくも準優勝。

JUSTE DEBOUTEでは2010年と2016年に2度の優勝。

更にDANCE@LIVEで2016年に優勝するなど、国際大会において輝かしい成績を誇る世界のトップダンサーです。

GREENTECK

カナダ発のポップダンサーです。

UK B-boy CHAMPIONSHIPSで2012年に優勝、2014年に準優勝。

JUSTE DEBOUTEでは2013年と2016年、そして2018年と3度の優勝。

更にヨーロッパのダンス大会であるSDK EUROPEのPOPPING部門で2015年と2016年に優勝しています。

大会で残した成績に限れば、ここで紹介したダンサーの中でも圧倒的なレジェンドダンサーです。

ポップダンスのおすすめ曲

ポップダンスでは先ほど紹介した「ヒット」という動きが非常に重要になるので、そのヒットが映えるような「強くて重い音」が入る曲と相性が良いです。

Fingazz「I Can Make Ya」

DaftPunk 「Get Lucky」

BrassConstruction 「Get Up To Get Down」

BadAzz 「How We Get Down」

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回はポップダンスの特徴や歴史、特徴的な技術についてご紹介致しました。

ポップダンスはその特徴的な動きから、ダンスシーンだけに限らず、幅広くパフォーマンスとして目にする機会も多いダンスです。

本記事を読んでもし少しでもポップダンスに興味を持って頂けたら、是非ウェーブやヒットといった技術を少しだけでいいので練習してみてください。

その練習を通して、ポップダンスのすごさや難しさ、そして何より楽しさをより一層感じることができると思います。

本記事を最後まで読んでくださりありがとうございました。

<参考サイト>

ブガルーとアニメーションだけじゃない!ポッピングのスタイル(流派)全6つ

【Boogaloo/Poping】ブガルー~ポッピングの歴史|NOA ONLINE DANCE

ポップ・アニメーションダンサー

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