ダンスパフォーマンスグループ「s**t kingz」とは
皆さんは、ダンスパフォーマンスグループ「s**t kingz(シットキングス)」をご存知でしょうか?
彼らは2007年に4人で結成されました。ファンの間では「シッキン」の愛称で親しまれています。本来だと「shit kingz」になる予定が、「shit」が英語圏では放送禁止用語のため、伏字になった経緯があるそうです。
三浦大知、INI、King&Prince、東方神起、BLACKPINKなど国内外のアーティストの振付を400曲以上手掛けており、エンターテインメントシーンの最先端で活躍しつづけています。
この記事では、さまざまなメディアで活躍中のs**t kingzの魅力をお伝えします。あなたもs**t kingzに詳しくなりましょう。
s**t kingzのメンバー紹介
shoji
shojiさんはs**t kingzのリーダーで、最年長です。
実は、幼少期は自転車が乗れないほど運動神経が悪く、大学生になるまでダンスがしたいと恥ずかしくて言えなかったという過去があります。
持ち前のタフさと根性で人一倍練習をし、現在は独自のダンススタイルを確立しています。豊かな発想力とそれを実現する行動力はダンス界のみならず多くの業界に影響を与えました。
振付や演出などを数多く手がけていますが、俳優・持田将史(もちだしょうじ)としても活躍中です。TBS日曜劇場『半沢直樹』やNHK連続テレビ小説『エール』に出演し、役者としての活動も注目されています。
人柄や性格
メンバーからはお母さんと言われるほど面倒見がよく兄貴肌な性分で、人のために自分を犠牲にできてしまうタイプといわれています。プライドが高く負けず嫌いなところもあり、だからこそ不器用な側面もあります。
shojiさん本人は、才能が必要なものは苦手だが、がまん勝負には自信があると自分を評価しています。
kazuki
kazukiさんがダンスを始めたのは10歳のころ。その時期から才能にあふれ、ジャンルを超えたスタイルが評価されています。
振付力と演出力がずば抜けていて、K-POPアーティストや木村拓哉、Nissyなどの大規模ライブの演出を数々と手がけました。
人柄や性格
メンバーからは才能の人で何でもできる器用さがあるといわれています。実力に裏付けされた説得力があるのはもちろん、想像している絵を言葉にする能力に長けています。
あいまいなものを嫌い、データをもとにしたクリエイティブさを持ち合わせているので、彼の説明にはみんな信頼を寄せています。
NOPPO
NOPPOさんは、名前の通りグループで一番身長が高いです。静と動の緩急をつけたダンススタイルに、業界内のファンは多くいます。
彼も俳優:増田昇太として活動しており、ドラマやバラエティ番組で活躍しています。Eテレ『天才てれびくん Hello,』にも得意のパントマイムを活かした敵役で出演しました。
2020年にNOPPO×FREAK’S STOREのコラボパーカーを発売するなど、イラストレーターとしても活躍中です。
人柄や性格
メンバーからは基本的に抜けているところがあるが、とてもやさしくてピュアな性格ゆえ上下関係なく誰にでも平等な態度でいられる人といわれています。
一般常識はないが、グループいち天才肌で、ダンスのみならず絵やスポーツなど、才能が必要なものは何でもできてしまうとのことです。
面白い発想を持っているだけでなく、アイデアやイメージしたものを形にすることが上手だそうです。
oguri
ロック・ジャズ・タップ・バレエなど幅広いジャンルをカバーしており、見た人を惹きつける魅力があります。
去年惜しくも中止となったブロードウェイミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリーSeason3』ではベルナルド役で出演が決定していて、ダンスの枠からはみ出し、表現力を活かした舞台俳優・小栗基裕としても注目されています。
人柄や性格
メンバーからはとにかく熱い男で情熱家といわれています。いろんなところにすぐ飛び込むことが出来るフットワークの軽さがあり、グループで一番最初に役者の仕事をしたのも彼でした。
グループの切り込み隊長として活躍してくれますが、熱しやすく冷めやすい一面もあり、人に影響されやすいところは気を付けてほしいと言われているそうです。
s**t kingzを結成した経緯
メンバーが出会ったのはみんなが大学生のころ。当時からkazukiとNOPPOは二人で別のチームを組むなどダンス活動をしており、shojiと二人はクラブなどで顔を合わせて話をするうちに仲を深めていました。
shojiが就職するまでの最後の大学一年間、1回限りのユニットを20個ほど組み、そのひとつがs**t kingz(シットキングス)だったそうです。
4人で1回だけ踊るつもりで、当時は一回限りのグループとなるはずでした。
卒業後、shojiは就職し、他3人はアメリカにダンス留学します。shojiもその後退職し、3人を追いかけるかたちでアメリカへダンス留学に行きました。
s**t kingzの経歴
2007年10月、彼らがs**t kingzとして初めてパフォーマンスをしたのが渋谷eggmanという渋谷のクラブでした。ここから、s**t kingzの物語がスタートしました。
彼らを一躍有名にしたのが、アメリカのダンスコンペティション(招待制のダンス大会)、BODYROCKで2010年・2011年の2年連続優勝を成し遂げたことです。その後、ヨーロッパツアーを開催、初の単独公演を開催するなど、国内外で活動の場を広げていきました。
2016年には単独公演「Wonderful Clunker -素晴らしきポンコツ-」で初の全6都市を回る全国ツアーを果たします。
ワークショップをさまざまな国で開催
大会出場や作品に出演し、実績を積み上げていった彼らですが、彼らが世界中で親しまれている理由はそれだけではありません。世界のさまざまな国と地域で積極的にワークショップを開催しています。
ちなみにワークショップとは、参加者が意見を交換したり議論したりするなど、主体性をもって参加する体験型の講座やグループ学習の場のことです。
2009年3月にアメリカにて北米初のパフォーマンスとワークショップを開催したのを皮切りに
- 2009年10月スウェーデン
- 2010年2月シンガポール
- 2010年10月ニュージーランド
- 2015年7月メキシコなど…
と数々のワークショップを開催。彼らがワークショップをおこなった国と地域は20か国に及びます。世界中の人がダンスを楽しむ機会を増やそうと熱心に活動していることがわかります。
s**t kingzの主な出演作品
近年彼らが再注目されたきっかけの一つが、2021年1月に<見るダンス映像アルバム>「FLYING FIRST PENGUIN」(通称「見るバム」)を発売したことです。
これまでダンスクリエイターたちは、既存の曲に振付を考えて世に出すことが作品発表の主なかたちでしたが、それだと動画サイトなどで楽曲の著作権にひっかかり、結局作品をアップできないことが多々ありました。
思ったようにダンスの発表ができなことに悩んだs**t kingzが出した答えが、ダンスのための楽曲を一から自分たちで作ろうでした。
魂が込められたダンス表現を多くの人に見てもらうためにダンサーが先頭に立った作品を作ったとのことです。
s**t kingzの今後のイベント出演
残念ながら、2023年10月25日に開催されるs**t kingzの日本武道館単独ライブのチケットは発売日に即日完売してしまいました。それほど大盛況だということがわかります。
今後は、「s**t kingz Dance Live Tour 2023「踊ピポ」&Workshop Tour 2023」が9月10日から全国7都市で開催されることが決定しています。
このワークショップ『踊ピポ』は『踊れ!ピーポー!』の略で、「日本中を躍らせる!」をコンセプトにしたイベントです。1日2公演開催で、1部は初心者向け、2部は経験者向けとなっています。
初心者でも踊れないことを不安に思わずs**t kingzと一緒に楽しんで踊れますし、経験者はs**t kingzの本格的な振り付けを体感することが出来ます。
また、この公演にはストーリーがあります。「地球上で人々が踊れなくなってしまったという緊急事態を打破すべくs**tkngzが動き出し、全国各地を巡って踊れるように救出していく」というものです。
この『踊ピポ』は、グループ史上最大規模のツアーということで、s**t kingzも参加者もよりいっそう熱の入ったワークショップツアーになりそうです。
【参考サイト】